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円熟な2人

08-10,2016

フィル・ウッズとヴィック・ジュリスのデュオ作。
おそらくコレがフィル・ウッズの遺作になるんじゃなかろうか?
違ってたらすみません。

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Phil Woods & Vic Juris / Song One (2014年録音)

Phil Woods (as)
Vic Juris (g)

鳥越俊太郎風に説明すると
「サラッと聴くもよし」「じっくり聴き込むもよし」といった感じでしょうか!
収録曲は全て歌モノスタンダード。(全12曲)
それらを奇をてらう事無くサラリとオーソドックスに演奏。
各曲の演奏サイズも長くもなく短くもなく丁度良い。
読書のBGMとしてもお昼寝のお伴としても申し分なし!
アルトとギターのデュオなんて地味過ぎて普通のジャズファンには敬遠されそうだが
非常に聴き易く案外一般リスナーに受けそう。
よって小洒落たカフェのBGMでもOK。
しかしそんな聴き易さだけで終わらないのがこのアルバムの良いとこなのだ。
ギターファン目線、とりわけ御自分で演奏もされてる方にとっては
じっくり聴けば聴く程はまり込み事請け合いのアルバムだ。
コードワーク…まぁ要するにギター1本での伴奏の妙。
更にギターソロ時でのコード感溢れるアプローチの数々。
(そこでは当然ながらもギターのみになってしまう)
ジョー・パスとはまた一味違うコンテンポラリーなフレージングやコンピング。
イントロ、エンディングやアレンジのアイデア。
円熟味溢れるムード。
心の底から魅了される。
触った事もない楽器の事を偉そうに書くのもなんだが
勿論フィルさんのアルトも気持ちの良い音域でのびのびと歌い上げる。
アルトやギターファンだけのアルバムにしとくのは勿体無い!
是非御一聴を。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コレです。



いつも読んで下さってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしてます。

渋さ全開

10-13,2015

ヴィック・ジュリスの新譜。
「ジャズギター好きな方!何も言わず今直ぐ買って!」
と、言いたくなる程良いのです。

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Vic Juris / Blue (2014年録音)

Vic Juris (g)
Jay Anderson (b)
Adam Nussbaum (ds)

まずジャケットが良い。
基本出たがりなのか、
ヴィックちゃんのジャケットは極々初期を除いて自分自身の顔写真が使われる事が多い。
しかしその中でもコレが一番良いんじゃなかろうか?
中年ちゅーか、初老男の渋味全開、
加齢臭通り越した何かその先にある渋い匂い漂う雰囲気。
勿論中身の方も渋味全開。
タイトル通りまさにブルーなムード溢れてる。
ホレス・シルバーの名バラード"Lonly Woman"からスタート。
もうコレ聴いただけで「買って良かった…」と思う筈。
とにかくカッコいい!
これだけ歌うギタリストはそうは居ない。
2は意表を突いた選曲で、マービン・ゲイの"What's Goin'On"
奇をてらう事無い割と普通のアレンジだけど、しっかりとジャズになってる。
このアルバム中最も派手かな。
ドラムもカッコいい。
3曲目もバラード、モンクの"Ugly Beauty"
薄くかけたディレイが気持ち良い。
サウンド、スタイル共まさにコンテンポラリー。
4はミディアムテンポのボサ、ジョビンの"Tereza My Love"
次々と弾かれるアイデア溢れるフレージングに一人静かに仰け反る。
5曲目。
ヴィックちゃんはこの人の曲集までリリースしてます。
アレック・ワイルダーの"The Wrong Blues"
ミディアムスロー、ハイセンスで激渋。
6は超有名どころで"All The Things You Are"
ヴィックちゃんは何度もこの曲をレコーディングしてるが、
その都度色んな形で聴かせてくれる。
ここではスローテンポ、
フワフワとした夢見心地的なコードリハモが面白い。
7曲目、ヘンリー・マンシーニのスローボサ"Slow Hot Wind"
アルバム全編で時にマルティーノ、時にメセニーの顔が覗く。
でもしっかりと自分自身のスタイルでもって聴かせるヴィックちゃん。
とにかく上手いのだ。
因みに随分前ですがわしはライブでこの曲演奏した事がある。
非常に良い曲。またやろっと!
8はヴィックちゃんオリジナルのタイトルナンバー"Blue"
分かって貰えるでしょうか?
どブルージーではないブルーな雰囲気。
この塩梅が良いのです。
9曲目はこないだわしらもライブで演りました。
スタンダードの"I Wish I Knew"
ミディアムテンポの2ビートから始まり、
ベースソロを経てギターソロでウォーキングベースの4ビートに。
ぶっちカッコええ!
そしてラストはビル・エバンスの隠れた名バラード"Remenbering The Rain"
ほんに良い…
今度わしも演ろ。

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コレです。それにしても今年はギタートリオの豊作だ。



いつも読んで下さってありがとうございます。またのお越しをお待ちしてます。

誤解を恐れて

07-02,2013

「なんかさぁ、ガーシャちゃんってさぁ、
最近、あまちゃん(NHK朝ドラ)の事ばっかり、ブログに書いてない?
その内、この男、ギター持っても"あまちゃんオープニングテーマ"とか、
"潮騒のメモリー" ばっか弾き出すんじゃないの?
しかも、ウエスばりのオクターブ奏法で!」
って誤解の声が、聞こえて来そうなんで、「そんな事ないやい!誤解だい!」
って事で、頑張って今日2回目の更新!
ジャズ行くでがす。

1976年、リッチーコールのバンドに加入して一躍有名になったギタリスト、
Vic Jurisの1999年録音のギタートリオアルバム。
(Vic Juris g, Jay Anderson b, Jeff Hirshfield ds)



全11曲の内、タイトル曲のオリジナルを除いて、
全てスタンダードや、ジャズメンオリジナルで占められてる、このアルバム。
まぁ、選曲の趣味が良い!
いいセンスしてる!
いいセンスしてるんで、雑ぅ~に、全曲紹介してみる。
雑で、適当で、いい加減だけど、許してね!

まず、1曲目のパーカーのブルース"billie's bounce"
モジュレーション系のエフェクターを掛けた音で
現代的な解釈のブルースを聴かせてくれる。
とても、元リッチーコールバンドとは、思えんな。
ってか、わしリッチーコールバンドでは、何故か明るい感じのブルースフォアマンより
くっらぁ~いヴィックさんの方が好きだったんよね。
と言ってる端から、じぇじぇ!
2曲目はいきなり、底抜けにあっかるぅ~い、"i won't dance"
しかし、これはこれで、いいぃ!
3曲目は、ジョビンの名曲"luiza"。これは哀愁たっぷりだぁ。
おらこの曲すぎだぁ!
ギターでは、ピーターバーンスタインが名演ばぁ、のごしでるけんろぉ、
このテイクも負けてないっぺぇ!
ナイロン弦のアコギで、しっとりと決めでるけろぉ!(以上あまちゃん風に)
4曲目の "all the things you are" は、ドラムとのデュオ!
これが、カッケー!(もういっちょう、あまちゃん風に)
ちょっとメセニー(パットメセニー)を、思わせる音色で、
シングルノートでぐいぐい弾きまくる、素晴らしいソロ!
こう云うの聴くと、この人の実力が良く分かるね。上手い!
5曲目は、アルコが奏でるメロディが美しい、マルウォルドロンの、"soul eyes"
ヴィックさんの幻想的なソロ!
う~ん、沁みるぅ!(心にね)
6曲目、ベニーゴルソンの、"touch me lightly"
これもパットメセニーだなぁ。ぱッと聴いたら分からんぞ!(駄洒落)
7曲目は、ジャンゴの、"nuages"。ここでもアコギがいい感じぃ!
(ローラ風に、ところで、お父さん大変じゃね)
8曲目は、ヘンリーマンシーニの隠れた名曲 "moment to moment"
これは、ジャズでは、余り演らないと思うけど、
わしが以前、毎月一緒に演奏してた人がこの曲好きで、ライブでよく演奏してた。
ホント、いい曲。
尚、この曲のヴィックさん、メセニーでは無く、
なんとなくアバクロ(ジョンアバークロンビー)っぽくなっております。
9曲目は、ビルエヴァンスの"time remembered"
これは、ソロギターで、じっくり聴かせてくれる。
10曲目は、唯一のオリジナル。
これも、アバクロや、メセニーを彷彿とさせる曲調の曲。
そしてラストの"milestones"
モジュレーション系か、ピッチシフター系のエフェクター
(マイクスターンやメセニーが使ってそうな)を、掛けた音でガンガンいってる!
すげーな!おい!

しかし、ヴィックさんを初めて聴いたのは、
ファーストアルバムのroad songなんだけど(友人Zがレコード買った)、
その頃とスタイル全く変わったね。
昔は、パットマルティーノみたいなぶっとい音で、物凄い早弾きで、弾き倒していたけどね。
勿論、今も凄いテクニックだけど、もっと空間を生かした洗礼されたプレイになってる。
やっぱり年と共に、いい方向に変わって来たのかもな。
ま、年とっても、全く洗練されん奴も居るがな。(わしの事)

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因みに、あまちゃん楽譜あるよ。



最後まで読んで下さってありがとうございます。
「おっ!最近2回更新多いじゃん!そうとう、活力出てんじゃない?
よしっ!ガーシャちゃんには、もっと活力出して欲しいから、
今日も、押して上げよう!」
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