ヴィックちゃん新譜

02-19,2018

ヴィック・ジュリスの事ね。

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Vic Juris / Eye Contact (2016年録音)

Vic Juris (g)
Jay Anderson (b)
Adam Nussbaum (ds)

以前も書いたがヴィックちゃんは何気にコンスタントにアルバムをリリースしてくれる。
そしてそのどれもが高水準をキープ。
安心安定の良いプレイを確実に聴かせてくれるのだが、
結論から先に書きます。
今作はその中でもトップクラスに気に入った!
個人的な好みもあろうが、
これだからこの人のアルバムはスルー出来んのだ。

収録曲は自作が2曲にスタンダードやジャズメンオリジナルで全11曲。
前作(この記事参照)はスタンダードをゲストも迎えてトリオ他色々な形で聴かせてくれたが
今作はトリオがメイン。
(その他はベース、ドラムとのデュオがそれぞれ1曲づつだけ)
当然どれもが安定のクオリティでカッコいいんじゃが、
敢えて好みを上げます。
先ずは#2の”Ruby”に
有名バラードの”I Fall In Love Too Easily”
ジャズメンオリジナルではショーターの”Pinocchio”
更にちょっと速めで演奏するビル・エバンスの”Time Remembered”も良い。
わしも今度このテンポで演ってみよう。
オリジナルではタイトル曲も良いが、ここは敢えてのアコギとベースとのデュオ#5で。
ここ数作同じメンバーで録音してるのでどの曲も相性バッチリ。
これも高いクオリティを保つ理由か。

それにしてもヴィックちゃん。
今年御歳65だ。
教育者としても活躍してるみたいだしライブ活動も活発にしてそう。
これからも益々頑張って頂きたい。

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これです。(右はダウンロード版)



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地味名盤

01-23,2018

今日はアナログ盤を引っ張り出してきた。
こないだのライブ時テナーのI氏の選曲で”Poor Butterfly “演って思い出したのだ。

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Jim Hall / Three (1986年録音)

Jim Hall (g)
Steve LaSpina (b)
Akira Tana (ds)

セッションでも余り演奏する事無い曲だと思うが
良い曲だしアドリブする上でも凄く面白い曲で気に入ってしまった。
特に13〜14小節目のB♭7が続くトコが好き。
またいつか演ろう。

で、このアルバムだがリリースされた時リアルタイムで購入した。
渋谷のJARO。
今のように音楽安くない時代だ。
ちゃんと吟味して購入し何度も何度も聴いた。
地味ながら最高の出来栄えのアルバムで当時から大好きだったんじゃが
CDで書い直してないのはおそらく別テイクや追加曲が無かったからだと思う。
こうして久しぶりに聴いてもやっぱり素晴らしく、
つくづく手放さなくてよかったと思う。

収録曲は上記の“Poor Butterfly “含めてスタンダード3曲
(他は”Skylark”と“All The Things You Are”)と、
そしてジム・ホールのオリジナルが4曲で全7曲。
アップテンポで演奏される”All THE…“はジムホール自身これまでも何度も録音してるが
中でもこのテイクが一番カッコいいんじゃなかろうか。
バラードのスカイラークも素晴らしいの!
自作のワルツ”And I Do”も良いんだなぁ。
ソロで演奏される“Poor Butterfly “は滲み入る渋さ。
ジャケにダキスト(ギター製作者)が好きな曲だと書いてある。
今じゃ伝説だがこの時はまだご存命。
そしてラストのタイトル曲”Three”
この美しいワルツで完全に参ります。
晴れて名盤認定。でも結局地味扱いだけど…
ってかジムホールってワルツに名演多いよな絶対。

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コレです。お早目に。(右はダウンロード版)



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攻めるフリスト

01-22,2018

注文してたフリスト・ヴィチェヴの新譜がやっと届いた。

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Hristo Vitchev / Of Light And Shadows (2017年録音)

Hristo Vitchev (g)
Jasnam Daya Singh (p)
Dan Robbins (b)
Mike Shannon (ds)

いやまぁークッソカッコええっすよ!
待った甲斐があった!
多少イライラしたが許す!

収録曲は全9曲。
いつもの様に全て自身オリジナルでプロデュースも自分でやってる。
4ビート一切無しでPMGチックな所もいつも通り。
が、今作は初っ端から美しくも危険なムードが全開なのだ。
これまでよりずっとアグレッシブな曲が並んでる。
曲調もプレイも超アグレッシブにグイグイ攻めてる。
ある意味ジャズ通り越してプログレテイストをも感じるくらいなのだ。
だからメセニーに一番影響受けてるフリストちゃんのプレイも
時にジョナサン(クライスバーグ)のようになる。
分かりますよね。
あの止まらない感じ。
フレージングは多少違うんだけどね。雰囲気がそう。
ジャジーなんだけどどっかプログレチック。
うーむ…上手く説明出来んけど聴けば分かります。

他のメンバーも素晴らしいプレイしてるが特にピアノの男がカッコいい。
でも申し訳無いが今まで全く知らんかったで。

それとジャケ写見るとやっぱギター変えてるな。
この前書いた様に例の渋谷方面のアーチトップ専門店のヤツに…
そのせいかどうかは知らんけどこれまでより少しエフェクト感強めに感じる。
タイトでシマった音。エフェクト乗りが良いんだろう。
そんなだから余計にプレイもアグレッシブなのかな?
まぁとにかくど偉いプレイをこれでもかとガッツリ聴かせてくれる。
凄いですよ。
後はまだ無い4ビートアルバム出してくれりゃ文句無い。

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コレです。



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ブルガリアの人

01-10,2018

今月の頭に新譜がリリースされてる筈なんだが
わしの元には一向にデリバリーされる気配が無いんで
今日は旧譜のこれを聴く。

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Hristo Vitchev / Familia Fields (2012年録音)

Hristo Vitchev (g)
Weber Iago (p)
Dan Robbins (b)
Mike Shanmon (ds)

まず最初にこの人について。
だいたいが当初名前さえどう読むのか分からんかった。
だがジャズライフにフリスト・ヴィチェヴと書いてあったんで今後それでいく。
ブルガリア出身。
1980年生まれと云う事だから今年38。
ソロデビューは2009年。
そこからコンスタントにアルバムは出てる。
日本にも数回来てるみたいだけど多分というか絶対広島には来てない。
ハードフュージョンバンドもしててそっちでもアルバム出してる。

このアルバムをサクッと単純&強引に、
更にたった一行で説明しなきゃいけないとすると
「初期のパット・メセニー・グループに似てる」と云うのが一番しっくり来るか?
更に追加で説明すると初期PMGのベースをウッドに変え、
ピアノ以外はkye使わないって感じか。

収録曲は全て本人のオリジナル。
アレンジもそう。
4ビートは一切無く曲調もPMGに似てる。
が、メセニーに比べもっと耽美な美しさが際立つ。
まさにジャケデザインなムード。
てかメセニーも同じっちゃ同じなんだけど、
あの人の場合哀愁醸し出しても何処か明るいでしょ?
アメリカンでしょ。それにメセニーの作るメロはキャッチー。
それに比べたらやっぱりヨーロッパ人の血が…
と、知った風な事書いてるがヨーロッパに行った事は無い。
あとちょっと似た感じの曲が多いんでもう少しバラエティ豊かになればな。

ギターの方もメセニーばりにクソ上手い。
ハードフュージョン演ってるだけあって速いパッセージもなんのその。
難しげなフレーズも全くブレる事無くサラサラサラーっと簡単に弾き切る。
どんな曲でも余裕が感じられるプレイ。
フレージングのセンスも抜群。
結構エフェクターも使ってるみたいじゃがナチュラルで気持ち良い音も魅力的。
録音で使ったギターはディミトリ・M・テネヴと云う人のカスタムギター。
ライブではギブソンのL4も使用。
が!
ここに来て最近の写真を見ると例のほら!渋谷辺りの!
あのショッププロデュースの!
ウエスト何とかってギターを使ってるではないか!
どうやらエンドースメント契約したみたいだ。
だとしたら いやぁまぁー凄い勢い!
今現在一体どれだけのジャズギタリストがあれ使ってるのだ。
既に両手を優に超えてる筈。
うー!そうなるとわしだって欲しいぞ。
カートモデル。
エンドースしてくれ。

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コレです。



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名盤キタ〜!

11-21,2017

モレノちゃんの新譜は意外にもクリスクロスから!

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Mike Moreno / Three For Three (2016年録音)

Mike Moreno (g)
Doug Weiss (b)
Kendrick Scott (ds)

ここで以前にも書いたが、(この記事)
わしはずっとモレノちゃん自身のオリジナルで固めた自主製作盤路線と
クリスクロスからのデビュー盤や2nd作の様な路線を並行して欲しかったのだ。
しかし2013年のインタビューで消極的な事言ってたんで諦めてた。
モレノちゃんって若干偏屈な感もあるし…予算の事とか何だかんだ言ってたし…
しかしここにきて予想を覆す待望のクリスクロスからのリリース!
しかもトリオ!
これを喜ばずして何を喜ぶのか!と小躍りする程喜んだわし。
スパッと割り切ってくれてありがとうモレノちゃん!
信念も大事だが割り切りも大事よ!

内容も素晴らしい!
クリスクロスだけあって4ビート中心。
ジャズチューンにスタンダード、レディオヘッドのカバーで全8曲。
クロスクロスからのデビッド・ギルモアの最新作(これ)
同じくギルモアがギター弾いてるボリス・コズロフのトリオ盤(これ)に通ずる渋い選曲!
コンテンポラリーな人達はこういったところに拘りを見せる。
2曲でギター重ねたりしてるが基本アレンジも程々。
イントロ〜テーマ〜アドリブ回し〜テーマで終わると云う純ジャズフォーマットが中心。
その上でヌラヌラ、ヒタヒタ。
ジョンスコやアバクロはウネウネだけどこの人はヌラヌラ、ヒタヒタ。
空間を切り裂き地べたを蠢く。
肩の力が抜けたリラックスしたムードを漂わせながらも実は物凄いプレイ。
あぁ〜良い!
問答無用に良い。
マジ名盤。大名盤。超名盤!
スタンダードなどはライブやセッションで飽きる程演ってるんだろうから
アルバムでは自作曲中心との考えも分かる。
が、こう云うのも聴きたいファンは沢山居ると思うのだ。
今後も絶対にこの2つの路線を並行していって頂きたい。
だからカイピもええがカートももう一回クリスクロスから4ビート作出してくれんか。

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これです。(右はダウンロード版)



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