異次元の人

04-17,2017

アラン・ホールズワースが亡くなった。
ロック系は勿論の事、今第一線で活躍してるコンテンポラリー系ジャズギタリスト
(カートやジョナサンやモンダー等)にも多大な影響を与えてる偉大なギタリストだ。
この人が居なかったらカート逹のスタイルも無かったと断言出来る程の影響。
但しわしは中学生の頃から聴いてるが一切コピーはしたこと無い。
と云うか正確には手の小さいわしには物理的に弾けそうにない事が多い。
多過ぎる。
よって見ぬふりしてサラ〜っとスルーしてきたのだ。
でもこの人のプレイは大好きだ。
わしだって出来たらこんな風に弾いてみたいのだ。

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Allan Holdsworth / None Too Soon (1994.4月〜1995.12月録音)

Allan Holdsworth (g,synthaxe)
Gordon Beck (digital-p)
Gary Willis (b)
Kirk Covington (ds)

ホールズワースのアルバムの中でジャズファンサイドから見た名盤はこれで決まりだろう。
有名ジャズチューンをあの唯一無二のスタイルでどう聴かせるか。
しかも曲のチョイスがいいのだ。
コルトレーンの"Countdown"を筆頭に
ジョーヘンの"Inner Urge"等難曲がズラーッと並ぶ。
ジャンゴの"Nuages"やスタンダードの"How Deep Is The Ocean"も最高だ。
シンプルでオーソドックスなジャズアレンジの上であのギターがウネリまくるのだ。
王道4ビートの世界に異次元の空間が広がる。
聴いてるとどんどんその空間に引き込まれ気が付くと口あんぐり。
胸元にヨダレが滴ってると云うパターン必至だ。
クセになる恍惚感。
まだ未体験のジャズファンの方には是非味わって頂きたい。
しかし70とは早過ぎる。
引退する話とか出てたが何処か身体の具合が悪かったのかな。
豪華ボックスが発売されたばかりなのにとても残念だ。
御冥福をお祈り致します。

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これです。(右はダウンロード版)



豪華ボックス。これ欲しい。



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今では大好き

04-04,2017

リリース当初購入を見送ってたんじゃが、
ライブがあまりも良かったのでその場で購入。
メンバー全員にサインも貰った。

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Jakob Bro / Streams (2015年録音)

Jakob Bro (g)
Thomas Morgan (b)
Joey Baron (ds)

当たり前じゃがライブ通りのアンビエントな音。
何処から何処がテーマでどっからアドリブとか全て曖昧な環境音楽的ジャズ。
ここには「ツーファイブフレーズ」も「フルアコをアンプ直!」なサウンドも無いのだ。
有るのはただ幽玄なる音の世界。
当初どうもこの手が苦手でこのヤコブちゃんに対してもそうだったが、
ライブで3人のメンバーが対話しながら曲に命を吹き込んでゆく過程を体験した後では全く印象が変わってきた。
ある意味この男こそライブで聴くべきミュージシャンだったのだ。
だからそうとなれば一々御託を並べずただ単に音楽に集中して聴けるってもんだ。
非常に気持ち良い。
カートの"Caipi"とは違う意味で流せる。
えーと、そうじゃねぇ〜例えば照明落とした水族館のBGMなんかに合いそう。
モダンアート専門の美術館でも良いかも。
「そうか?」と云う人も居るかもしれんが少なくともわしの部屋よりは合う事は確実だ。
(と言いつつそこで聴いてるんだけど)
まぁ〜とにかく御託を並べず音楽に身を任せればいいのだ。

それはそうとライブでは2回目のアンコールでプレスリーの"Love Me Tender"
を演ったんじゃがあれ入ってるアルバム(Who Said Gay Paree)
再発してくれんかねぇ。持ってないのだ。
それかあの朴訥とした演奏スゲー良かったので
この際このメンバーでそれ系録音するのも有りなんじゃなかろうか。
朴訥とした曲集めて。

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これです。



Who Said Gay Pareeのダウンロード版。


ヤコブちゃん使用の最高級ディレイ



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レーベル第1弾

03-29,2017

この間の院内コンサート(この記事参照)で購入した布川さん最新アルバム。
ヴァーチュオーゾ・レーベル第1弾アルバムでもあります。

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そんな訳で今やジャズギターの聖地と呼ばれてるらしい"ヴァーチュオーゾ赤坂"でのライブ盤になっとります。
(わしは行ったこと無いけど)

収録曲は布川さんオリジナルが8曲と、
ソロギターで演奏されるスタンダードの"酒バラ"で全9曲
オリジナルの内新曲は2曲。その他はこれまでの布川さんのアルバムから。
院内コンサートでもここから4曲演奏された。
「割とロック色が有る」とは御本人談。
確かにウォーキングベースの4ビートが聴けるのは極一部だし、
ギターも基本クランチサウンド。
だからそう云う表現も有りだとは思う。
でもわしは結構ジャズを感じるんだな。
布川さんがこれ読んだら「そうか?」となるかもしれんが
何処かジョンスコ初期の作品
(例えば80年の"Bar Talk"とかenjaの"Shinola")みたいなムードを漂わせてて、
何気にジャジーなのだ。
勿論曲調は違うよ。全然違う。
でも奥底に漂うこの"ゴリッ"とした感じ。
共通する部分も多いと思うんじゃがどうでしょう?
ギターの音も似てるしさぁ!
因みにこのアルバムはヴァーチュオーゾのレーベルサイトと店売り、
そして布川さんの手売りのみの500枚限定らしい。
興味ある方はお早めに。

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ヤコブ・ブロが使ってたピッチ系エフェクター。
かなり凄かった!欲しい!が、高い…



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羨ましき青年

03-25,2017

カート・ローゼンウィンケルの新譜"Caipi"で重要な役割を担った
ペドロ・マルチンスのリーダーアルバム。
恐らくリーダー作は今現在これのみの筈。

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Pedro Martins / Dreaming High (2009,2010年録音)

Pedro Martins (g)
Felipe Viegas (p)
Josue Lopez (ts)
Andre Vasconcellos (b)
Alex Buck (ds)
Kiko Freitas (ds) 4.7
Daniel Santiago (g) 3.6.8

カートの方ではvoiceのみで一切ギター弾いてなかったが逆にこっちはギターのみ。
結構ガッツリ弾いてる。
しかも内容は完全なるコンテンポラリージャズ。
どちらかと言えばこっちの方がカートっぽいくらいなのだ。
そんな訳で収録曲は全て本人オリジナル。
4ビート一切無し。
ミナステイストとコンテンポラリージャズが程良くミックスされた
非常に気持ちいいサウンド。
かといって軟弱なフュージョンと云う感じでもないんで
コンポラ系ジャズファンもきっと満足出来る内容だと思います。
本当に曲は素晴らしい。
メセニーもビックリっつー感じ。

当然ギターも上手い。
まぁ今時の若手は皆クソ上手いんで最早驚きもせんが、
この男ももうねぇ淀みなくスラスラ弾いてる。
しかもしっかり歌心も備えてる。
で、音がまたええの!
空間系のみでほぼナチュラルなサウンドで押し通してんだけど(1曲カート的に歪ませてる)
これ完全にわし好み。
動画などで観ると正体のよう分からんセミアコみたいなギター弾いてるが
何すか?あれ。

しかし驚くのがこれが発売された時本人18歳だったと云う事実!
多分今も25〜6歳?27〜8歳?
どっちでもええが、
この類い稀なるコンポジション&アレンジ&サウンドメイキング能力にギターテクニック。
オマケに歌まで上手い。
「お願いじゃけぇどれかひとつ分けてくれんか?」的羨ましき男。
これはもう完全に天才なんじゃろうな。

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これです。



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ノッてる男

03-16,2017

デヴィッド・ギルモアの新譜はCriss Crossから。
そんな訳で前作(この記事参照)に比べかなりジャジーな内容になってる。

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David Gilmore / Transition (2016年録音)

David Gilmore (g)
Mark Shim (ts)
Victor Gould (p)
Carlo DeRosa (b)
E.J Strickland (ds)
Gregoire Maret (harm) 4
Bill Ware (vib) 8

収録曲も全9曲の内オリジナルは2曲で、
他は全てW.ShowやT.Thielemans、B.Hutchersonなどジャズメンオリジナル系。
一筋縄ではいかんエグい選曲がなされてる。
どれも難曲。しかもぶちカッコいいアレンジ。
こりゃ敢えてそんなの選んでるとみた。
で、自身オリジナル2曲も当然ながら難しそう。
1つはやっぱり変拍子。もう1つもトリッキーなリズム。
前作同様のコンポラ系ナンバー。
もう普通の感覚じゃないなこ奴は。
アルバム全体を覆うゴリゴリ感もモノ凄い。
ギルモアちゃんはコンテンポラリー系ギタリストと言ってもM-Base系だからね
ギラッドやモレノちゃんとは少し毛色が違う。
結構熱いのだ。
その上どの曲もドラムがものスゲー手数で煽りまくってくるし、
テナーもブイブイかましてくる。
当然中にはスローなナンバーも有るし、
トゥーツの"Bluesette"なんか浮遊感の有る4ビートにリハモされてる。
が、感想としては"ゴリゴリ"と云う言葉が1番しっくりくる。
ゴリゴリのギトギト。
因みにこの前これ聴きながら寝ようと思ったんじゃが無理だった。
どんどん興奮してきて逆に目が冴えたのだ。
2人のゲストも当然トゥーツとハッチャーソンナンバーに参加。
これもいいアクセントになってる。
それにしても前作といい同じくCriss Crossからリリースされた参加作(これ)といい
この頃立て続けにいいプレイを聴かせてくれているギルモアちゃん。完全にノッてる。
ギター好きならこれも当然必聴だ。

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これです。



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