四次元ポケットプレイ

08-13,2013

ほんのちょっと前に出たアルバムだと思ってたら、既に14年も経っていた。
しかし、メタボな中年男のわしからしたら、14年なんぞ大した時間じゃない。
だから、ほんのちょっと前って事にして、
さ、行くよ!
Jacob Dinesen / around (1999年録音)

130812-0.jpg

メンバーは、Jacob Dinesen(ts) Kurt Rosenwinkel(g)
Anders Christensen(b) Paul Motian(ds)の4人。
見たら分かるでしょうが、当然、カート目当てで購入。
アルバム全体の印象としては、最近のコンテンポラリー系ジャズと違い、
練り込まれて作られた感じは少なく、「サクッと集まって、サクッと録音しました」
って感じの、ラフな雰囲気のアルバム。
モンクを中心とした選曲が檄渋い。
そして、どれも難曲揃いでこれを見ただけで、ヤコブちゃんの意気込みが伝わってくる。

さ、1曲目!
早速、モンクで、ask me now
この曲、後にカートは2009年録音の"reflections"で、再演している。
ここでは、ポールモチアンの叩く、"トンコロ、トンコロ"って感じの陽気なリズムに乗って、
カリプソ風に演奏される。
で、これが曲調に絶妙にマッチしてて、かなり良い!
ソロは、サックス、ギター、ドラムの順。
ヤコブちゃんのソロも、
明るいムードに乗ってユニークなフレーズを、次々と繰り出して行く良いソロだ。
そして、カート。
とにかく、バッキング、ソロともカラフルで、
もう、おもちゃ箱を引っくり返した様なプレイで、とにかく楽しい!
目の前で、次から次へと、手品を見せられてる様だ。
そして、そのカラフルなプレイは、このアルバム全編で続く!
このアルバムを購入した人は、この時点で間違いなく、
「買って、だぁ~いせいかぁぁぁああ~~い!(大正解)」と言いながら、
その場に立ち上がって小躍りしている事だろう。

はい、2曲目。
ポールモチアンのオリジナル。
気怠げなムードのスローな曲だが、これも何処かユーモラスな雰囲気の有る曲だ。
ここでもカートは、ユニーク極まりないプレイを繰り広げている。
一体どんな発想してんだ、カートちゃん!
多分、カートちゃんって、夏休みの工作の宿題とかで「子供らしい柔軟な発想です」
とか云って、先生に褒められるタイプだろう。
もしくは、自由研究でか。
ソロはその後、サックス、ベースと続く。
そして、アルバムを購入した人は、更に熱心に踊り続けている事だろう。

ほい!3曲目。
モンクのcriss cross
ミディアムテンポの4ビートナンバー。
これも、のほほんとしたユニークなナンバー。
しかし、そこはモンク、流石に一筋縄ではいかない難曲だ。
そして、カートはここでも面白いソロを弾き倒している。
もう、「どんだけ引き出し有るんだお前は!」って感じだ。
もしくは、「お前は、寄木細工職人か!」とも言える。
よく分からん例えだが、ま、とにかく凄い。
そして、さっきから踊り続けている購入者は、更に激しく踊りながら、
物凄い笑顔を周囲に振りまいている事だろう。

4曲目は、またもモンクだ!
アップテンポの4ビートナンバー、work
これも難曲!
ソロはサックスから、ギター、ドラムへ。
ヤコブちゃん、表面上は決して熱くはならないが、実は静かに燃えてるタイプだ。
女の子に告白する時も、電話より手紙を選ぶだろうな。
熱い気持を、冷静に手紙に認めるって感じで、
白い便箋に、びっしりと10枚位書くんじゃないか?
しかし、これ、下手すりゃ、気持ち悪い奴だと思われるからな。
ヤコブちゃん、気をつけろよ。
ええっと、ヤコブちゃんのソロ、
難しい進行に乗った、流れる様に良く歌うフレーズがカッコいい!
そして、この曲のカートも素晴らしい。
サックスと奏でるテーマ部からソロ迄、変幻自在のプレイだ!
まさに忍者の様なプレイと云える!
色んな術を軽快に使う忍者。
忍者カートリくんだ!(しょうもなくて、すみません)
そう云えば、サスケ(昭和の忍者アニメ)のテーマをカートが演ったらカッコよさそうだ!
しかも当然あのボイスと共に!
おお、こりゃ是非聴きたいぞ!
ま、演る訳無いけど。
ええっと、ここ迄くると、アルバム購入者は既にトランス状態になってる筈だがどうだろう。

5曲目!
ミディアムスローの3拍子、ビルエヴァンスのvery early
しかし、何となぁ~く、この曲も少しモンクっぽいな。
この曲では、カートの薄い頭頂部が光る。
じゃなくて、美しいコードワークが光る。
そして、アルバム購入者の目にも、微かに光る物が……

6曲目は、エリントンのcottontail
これは所謂、循環物。
アップテンポの4ビートでグイグイ来る!
ソロは、ヤコブちゃんから。
いやぁ、上手いね。そして、やっぱりクール。
カートのソロ時は、必然的にギタートリオ状態になるが、
このアルバム、カートのファーストアルバムに雰囲気似てるな。
あのアルバムでもモンク曲2曲やってるし。
で、アルバム購入者。
この曲の時点で、「カッケー!ほんどに、買ってえがったぁ~!」
と、あまちゃん風に言いながら、
大粒の涙を流して号泣してるだろう。

よっしゃ、7曲目!
ヤコブちゃんのオリジナル、タイトルチューンのaround
これも少し風変わりなメロディの3拍子の曲。
ソロはサックスから。
そして、そのバックのカートのギターが、また面白い。
まぁ、まだあんのかって位の引き出しの多さを見せてくれる。
ん?聴かせてくれるか。
しかし、まるでドラえもんだ。
いや、どっちかって云うと、のび太か?
「ねぇねぇ、ドラえもぉ~ん。カッコいいコード出しておくれよぉ」とか言って、
あのポケットから、アイデアどんどん出して貰ってるって感じか?
あぁ、どちらにせよ羨ましい。
続く、カートのソロが、また浮遊感たっぷりでカッコいい!
このアルバムでは、割と飾り気の無い音だが、
それでも一聴してすぐカートだと分かるサウンドだ。
あっ、アルバム購入者だが、この時点で既に「えがったぁ~!えがったぁ~!」
と、号泣しながら笑うと云う器用な事をして、家族を驚かしているだろう。

で、ラストの8曲目。
これが、謎だ。
何故か、全く違うメンバーで演奏してるモンクのin walked budと云う曲の
ライブ音源が入っているのだ。
しかも、すげー音の悪い物が。
よっぽど手応えのあった演奏なのか、
もしくは、そこ迄の7曲じゃ、収録時間が短過ぎるんで(45分位しかない)
「もうちょい、何か入れとくか」とか言いながら入れたのかよく分からんが、
とにかくこれだけ浮いている。
まぁ、別に困る訳じゃ無いんで構わんが、浮きまくってるのは確かだ。
何も知らず聴いたら何だコレって思うだろうな。
で、アルバム購入者。
ここ迄、号泣しながら笑ってた筈だが、
やはりここで「ん?」って表情で動きを止め、3分程瞬きもせず固まるだろう。
そして、ふと我に帰りジャケットの表記を見て納得し、
もう一度プレイボタンを押すって感じじゃないだろうか。
うん、多分そんな感じだな!

終わり!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

コレです!
カートファンには絶対に聴いて貰いたいアルバム!



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COMMENT

ガーシャ様

頑張って聴かれていますね。私、最近さすがにレコード聴く時間減りました。
「灼熱の四国」少々キツイです。

もう少し気候落ち着いてきましたら、記事参考にさせて頂きます。
少し気になる一枚です。
2013/08/14(水) 06:26:34 |URL|ハゼドン #GWG7oyQ. [EDIT]
四万十は凄いですねぇ。
もう、恐ろしい程ですね。
ハゼドンさん、身体気をつけて下さいよ!
2013/08/14(水) 08:46:31 |URL|ガーシャ #- [EDIT]

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