枯れてる二人

10-09,2013

こんにちは。
昨日、台風がくると云うのでハイテンションになって待ってたのに、
あっさり肩透かし食らって、微妙にがっかりしてるガーシャです。
しかし、いつまでもがっかりしてても仕方ないのでジャズ行くでがす。
最近発売されて、今わしの中だけで大ヒット中のこれ。
Peter Brendler(b)& John Abercrombie(g) / the angle below (2012年録音)

131009.jpg

ええっと、人呼んで(ホントはわしだけ呼んでる)
"ジャズギター界の琵琶法師"John Abercrombie(以下アバクロちゃん)が、
新人ベーシストPeter Brendlerと組んで発表したアルバムだ。
ってか、これは実質ピーターちゃんのリーダーアルバムだな。
名前も先に書いてあるし。
ま、どっちでもいいけど。

で、どっちでもいいんだけど、これがむちゃくちゃいい!
地味だけどいい!
しかし、デビューアルバムでいきなりギターとのデュオを選ぶとは!
このピーターと云う男、中々のやり手と見たぞ!
アバクロちゃん自身もベースとのデュオが一番難しいって言ってるってのにな!

と云う訳で、さっ、1曲目ぇ~!
いきなり枯れた感じのピーターちゃんオリジナルからスタート。
うん、いい曲!
こりゃ、かなりわし好みだ。
この先楽しみになって来たぞ。
アルバムレビューによるとこの男、
2001年にバークリー卒業とあるから実はまだ34~5歳位じゃないだろうか。
しかし、ジャケ写を見ると完全に禿げ上がっている。
年は若くとも、作風同様頭部は枯れてるって事で納得していいだろうか。
で、アバクロちゃん。
例によってウネウネとカッコいいソロ弾いてるが、
これまた枯れまくっている。
この哀愁はもう、中年男通り越して老人の背中見てる感じだ。
心なしか、指弾きのクリーンサウンドさえ枯れてる様に聴こえる。
若干掠れた様なハスキーヴォイス的サウンド。
ジャケット中面の写真から見て、
ギターはサドウスキー製のテレキャスタイプの物だろう。
以前インタビューで、
「フルアコの様に太い音がする」と言ってたが、確かにいい音!
うーむ、既に名盤の予感が漂うぞ。

さ、お次は歪ませたギターが怪しさを醸し出す2曲目。
これもピーターちゃんのオリジナル。
ギターを歪ませてるのはこのアルバムではこの曲だけ。
少し中近東辺りのムードがあるな。
と言いつつ、行った事ないけど。
しっかし、ここでのアバクロちゃんってギター歪ませてても枯れてんだよな。
このハンパない枯れさは、ショッキングピンクのブーメラン海パン一丁に、
フライングV(V字型ギター)持って演奏しても変わらんかもな。
極端な話、全裸でも枯れてるかも。
まさに、枯れだけで銭取れる男って感じだ。

よっしゃ3曲目!
これまた枯れたムードの哀愁曲。アバクロのオリジナルだ。
先ずは、アバクロちゃんのソロ。
難しい事はやってないのに緊張感のあるコンテンポラリーなプレイ。
いやぁ、いなせでがすなぁ!(これを流行らせるつもりです)
そして、ベースのピーターちゃんもいい!
とにかく滑らかによく歌うベースだ。
やはりこ奴かなり上手いぞ!
ベーシストには是非聴いてもらいたいプレーヤーだ。

はい、4曲目!
スパニッシュなムードを漂わせる、ミディアムテンポの佳曲。
これまた、いい塩梅の哀愁感。
こりゃ、そのうち哀愁デート(byトシちゃん)のカバーでもするんじゃないか?
このアルバムでのアバクロはあまりコードを弾かない。
ベースとのデュオだから必然的に単音のみの演奏が多くなるんだが、
しかし、この2人のプレイには、それを感じさせないコード感と空気感があるのだ。
とにかく、演奏に奥行きがある。
この2人の演奏には実際に出してる音以上の何かがあるのだ。

5曲目はアバクロオリジナルの"jazz folk"
タイトルから連想する様に牧歌的なムードを持つ爽やかなナンバー。
ソロはベース、ギターの順。
2人共、比較的オーソドックスなコード進行に乗って、
よく歌う素晴らしいソロをとっている。
あぁ、何て気持ちいいんだ!
これは、のんびり日向ぼっこしながら聴いてみたい!
もしくは、誰かに優しく背中のツボ押さえられながら聴きたい!
そして、そのまま大往生したい!
(それは まだまだずっと先でいいけど)

6曲目は3拍子のミディアムスローナンバー。
ピーターちゃんの曲だ。
これまた、侘び寂びの極地みたいな演奏。
千利休に聴かせたら、ハイテンションで笑ながら飛びついて来そうだ。
ホントにじっくり、じっくり聴かせてくれる。
まさに「何も足さず何も引かない」サントリー山崎の様な演奏だ。

7曲目はピーターちゃんのみの演奏。
上手いよ!

8曲目!
ピーターちゃんオリジナルの3拍子のバラード。
でまぁ、これがまたいい曲!
コンポーザーとしての才能も遺憾なく発揮してる!
アバクロちゃんのソロに関してははもう言う事なし!
枯れさの熟練工みたいなもんだから、安心して枯れた仕事を任せられる。
しかし、このアバクロと云う男はその風貌と相まってもう殆ど仙人だな。
もう、エロい事なんか一切考えて無さそう。
と言いつつ、部屋にエロ本大量に貯め込んでたらウケるけど。

ほい、9曲目!アバクロちゃんオリジナル。
これはメジャーキーの明るい感じの曲だ。
しかし、明るいと云ってもほんの少しそう感じるだけ。
基本 枯れてる。
ソロはベースから。
流れる様なフレージングのカッコいいソロ!
寄り添うギターのコンピングもいい!
そして、アバクロちゃんのソロ!
うーん、いい!!
このアルバム一番の元気なソロ弾いてる!
でも、基本枯れてるけど。

そして、ラストが唯一のスタンダード、"goodbye"
当然、バラードで演奏される。
ベースが優しく奏でるテーマでスタート。
そこから、繊細なタッチで静かにギターが入る。
あぁ!!
いぃぃいいいい!!
心にジーンと染み渡る様な枯れたプレイ!
枯れてるって良いもんですね!
枯れてるって最高ですね!
まぁしかし、とにかくこのアルバムは、
徹底的に枯れまくる事を目標に作ったんじゃなかろうか。
地味になったっていい!
多少、中弛みしたっていい!
わしら、枯れまくるってのを目的にしてんだから、
「これでいいのだ!」って感じなんだろうね。多分。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これです!
イイですよぉ~!



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COMMENT

ちょっと前に出た盤でしたが、すっかり忘れてました。
相変わらずの上手いセールストークですねぇ。
営業マンとしてスカウトしたいぐらいです(笑)。
ということで、早速amazonでポチっとしようと思ったら
なっ、なんと ¥4,766。これは、ながっぺぇ!
20日も待つのはイヤだし、他のルートで考えます。
2013/10/09(水) 18:45:12 |URL|J works #- [EDIT]
お褒めの言葉ありがとうございます。
これ僕も注文して結構待ちました。
案外、Amazonで輸入盤買うのが一番早いかも。
早く手に入ればいいですね。
2013/10/09(水) 19:09:04 |URL|ガーシャ #- [EDIT]

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