シミジミと

12-03,2013

久々にECMからリリースされた、アバクロちゃんの新譜。
John Abercrombie Quartet / 39steps (2013年録音)

131118-1.jpg

いやぁ、これがいい。
シミジミといい!
うん、これキーワード!
とにかく、シミジミといいアルバム。
聴けば聴く程、じんわりと気に入ってくる事請け合いだ!

メンバーは、John Abercrombie (g) Marc Coplamd (p)
drew Gress (b) Joey Baron (ds)
の、途轍もなく地味なおっさん4人組。(外見の事)
この地味な よったりの集合写真(ジャケット中面)見てると、
もう中身聴く前から、シミジミする。

さ、何時までもシミジミしててもしょうが無いんで、早速1曲目!
おお!いきなりモロECMってサウンド!
透明感のあるピアノから始まるアバクロちゃんオリジナル。
ってか、ピアノだけじゃないな。
全てが物凄い透明感。
このむさ苦しいおっさん連中には一番似合わない言葉しか浮かばない。

ジャケット中面の写真を見ると、アバクロちゃんの使用ギターは
最近のメイン、サドウスキーのテレキャスシェイプの物。
もう1本写ってるが、これは分からん。
ゆったりとしたリズムに乗ったアバクロちゃんのソロは、
もう、繊細と云う言葉を超越している。
"爺さんの囁き声"みたいな音で、
ゆっくりとを噛み締める様にフレーズを奏でて行くのだ。
あぁ、いい!
やっぱりシミジミといい!
例えれば、冬のある日、あったかぁ~い日差しの中、
縁側に座って美味しい日本茶をシミジミと啜ってる様な感じか?
ん?違うか?

はい、2曲目参ります。(シミジミと)
マークコープランド作のミディアムテンポの4ビートナンバー。
これもまぁ、よろしいおす!
物凄ぉに、カッコええどす!(京風に)
ソロはベース、ギター、ピアノの順。
冷たい風を斬る様なビートに乗って、出た!
アバクロちゃん名物、ウネウネフレーズの盛り合わせ!
おちょぼ口の仙人が、モゾモゾ、ゴニョゴニョ、
何か小難しい事言ってるって感じ。
でも、これがまぁ、聴けば聴く程じんわりと癖になる!
この気持ち分かるでしょ?

3曲目。
アバクロ作の3拍子ナンバー。
これもまぁ、シミジミと良い曲。
物凄い哀愁!
ハンパないペーソス!
一つ一つの音を紡ぐ様に重ねて行くアバクロちゃんのリリカルなソロ!
こりゃもうポエムだな。

4曲目もアバクロちゃんのオリジナル。
ミディアムテンポの4ビートナンバーだけど、これも思いっきり哀愁。
もう、何演っても基本哀愁。
もしくはペーソス。
アバクロちゃんのソロも基本何演っても一緒。
お爺ちゃん、もしくは、おちょぼ口仙人の囁き状態。
しかし、わしゃ徹底的に言うよ!
本当は声を大にして言いたいところだけど、
わしもここは敢て囁く様に言いますよ。
ええっとぉ…
「シミジミといいのです…」と。

はい、5曲目も、アバクロちゃんオリジナルのバラード。
勿論、恐ろしい程の哀愁&ペーソス感出しまくっております。
でも、ああ!
これも、ごっつ名曲じゃんか!
全員が息を詰め、お互いの音を注意深く聴きながら、
丁寧に丁寧に、演奏してるのがよく分かる。
全く無駄な音が無い神演奏!
うーむ、しかし、このアルバムのクオリティ…
アバクロ歴代のアルバムの中でもトップクラスじゃないか?

6曲目は、マークちゃん作のミディアムスローナンバー。
ミステリアスで、ちょっと危険なムードって感じの曲だ。
ここでのアバクロのソロがまたコンテンポラリーでスタイリッシュ。
しかし、アバクロちゃんのプレイって、
年を取るごとに、音数減ってるんじゃないか?
もう、厳選に厳選を重ねた。必要最小限の音のみで構築していくって感じ。
こりゃ下手すりゃ10年後は、
「ワンコーラス3音のみ使用で勝負」って事になってるかもしれんな。

そして、あぁーこれもいぃぃいいいい!!
7曲目もアバクロ作の佳曲。
これまた、モロECMって感じの冷んやりした空気が漂うナンバーだ。
しかし、アバクロの右手!
この禿げオヤジのお父さん指が奏でる、かすれたサウンドはホント心地いい!
この音あってのウネウネなのだ。
この指あってのモジモジフレーズなのだ。
ホント、飽きずにいつまでもシミジミ浸ってられる。

よっしゃ!8曲目。
ん?こりゃフリーインプロビゼーションだな。
うん?物凄い緊張感だな。
うーん…何か不気味だな…
ってか、むっちゃ怖いな。
夜一人でオシッコ行く時、こんなんBGMで掛けないで欲しいな。

うう、9曲目…
物悲しいムードのミディアムスローナンバー。
タイトルナンバーでもある。
アバクロちゃんのソロはやっぱり"おちょぼ口でぶつくさ系"
お尻の奥の方(肛門とも云う)が、じんわりとモゾモゾしてくる様なソロ。
しかし、聴いてるうちにこのモゾモゾが、快感に変わってくる。
未知の快感に変わってくるのだ!
そんなある意味危険なプレイ!
アバクロちゃん聴く時は、"お尻に御用心"なのだ。

そしてラストは、このアルバム唯一のスタンダード、
"melancholy baby"
これがまた、このアルバムにピッタリないい曲。
美しいメロディーをモチーフに4人が静かな会話をする様な演奏。
うーん、とてもユニークな演奏!
そしてやっぱりシミジミしちゃう!

うん。
最初っから最後まで、シミジミし通しの、
ぶちいいアルバムなのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これです。
絶対的オススメ!
「ガーシャが選ぶジャズディスク年間ベスト3」に入るか!



最後まで読んで下さってありがとうございます。
そして、いつもバナー押して頂きありがとうございます!
来年こそ流行語大賞狙います!
「押してけろぉ!」で。

にほんブログ村 音楽ブログ ジャズへ
にほんブログ村


音楽(ジャズ) ブログランキングへ

COMMENT

COMMENT FORM

  • URL:
  • comment:
  • password:
  • secret:
  • 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK