初めてのJim Hall

12-12,2013

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Jim Hallを初めて聴いたのは確か16か17歳位の時だった。
このブログの常連、友人Zの部屋でだ。
と云ってもこの男の実家の部屋では無い。
一体何を思ったのか、この男がある日突然言い放った一言。
「わし一人暮らしするけん・・・」(何故か通ぶりながら)
部屋借りる金なんか一切持って無い癖して言い放ったこの意味不明の宣言によって、
本人の家族どころか、友人のわしまでもを巻き込んだ大騒ぎの末、
やっとの事で借りて貰ったワンルームマンション。
そこで聴いたのだ。
(しかもこの男、この時同時にGibsonの335にブギーのギターアンプと云う、
ラリーカールトンも真っ青の豪華セットまでもを買って貰うと云う、
超弩級の暴挙に出たのだ)
聴いたのは、当時リリースされたばかりの"circles"と云うアルバム。

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これ、今では大好きなアルバムの一枚だけど、
その時は正直あまりピンとこなかった。
16.7歳の頃のわしと云えばAOR系やフュージョンばかり聴いてた頃だ。
(サンタナやBBキングも好きだったけど)
ジャズにも興味が出て来た頃とは云え、ウエスに比べジムホールは地味過ぎた。
正直、ただ単に禿げて変なベスト着たジジイ位に思ってた。
だから口では「ジムホール良いねぇ」とか知った気な事言いながらも、
実はどこが良いのかさえよく解ってなかったのだ。
16歳の美少年(わしの事)としては、
やっぱり解りやすくガツンとくるウエスの方が好きだったのだ。

ジムホールの良さが解って来たのは、それから数年経って東京に住み始めてから。
ピアノを弾く友人H(当時はペットも吹いてた)に聴かせて貰った、
Bill Evansとのデュオアルバム"undercurrent"を聴いて衝撃を受けてからだ。
(六本木のピットインで行列待ちしてた時ウォークマンで聴いた)

リズムセクション無し、たった二人で演奏してるのに思いっきりスイングしてるわ、
ほんの少ない音数だけで空間迄をも聴かせてくれるわで、
この時一気にジムホールの魅力に取り付かれたのだ。
(当然、オープニングを飾る、"my funny valentine"の、
ハーモナイズド・ベースラインにも参った!)
こうなるともう綺麗に禿げ上がった頭でさえ、
「禿げてる方が逆に知性的でいいんじゃないか?」とか思ってしまう程の魅力を感じた。
それから30年…
今ではわしも、いつジム爺さんの仲間入りしてもおかしくない程髪の毛が減って来た。
まだあそこ迄ではないが、結構来た。
あくまでも未だ来てないが、密かに静かに確実に近付いてる。

えぇー話戻します。
でまぁ、それからはジムホールの大ファンになり、このアルバムも再認識。
今では大好きなアルバムとして何度も何度も聴いて来た訳ですね。
ええ。

では、元気を出していつもの様にサクッと紹介してみます。
メンバーは、Jim Hallのギターに、Don Thonpson(p,b)
Terry Clarke(ds) そして1曲目のみRufus Reid(b)が。
1曲目はスタンダードナンバーからスタート。
サンバ調にアップテンポで演奏される"my heart sings"
(この曲のみルーファスリードのベースに、ドンちゃんピアノのカルテットによる演奏)
いやぁ、もう多くは書かない。
とにかく、何度聴いても涙が出る程の名演!
(実際今聴きながら涙が浮かんでる)
これだけ美しく歌うソロは滅多にない!
断言出来る、この1曲だけで買って損なし!

2曲目からは、トリオでの演奏。
今聴いても斬新極まりないコードプレイが素晴らしい、
バラードの"love letters"

3曲目はジムさんオリジナル。
3拍子の爽やかで可愛らしい曲だけど、
アヴァンギャルドに攻めるジムさん!
このカッコ良さに子供の頃は気付かなかった!

4曲目はLP盤未収録のジムさんオリジナルのブルース。
おおっと!ここでハーモナイズドベースライン登場!
やっぱカッケーな!おい!

5曲目はバラード、"I can't get started"
バップ的手法を取らなくとも途轍もなくジャジー。
この自由な発想が素晴らしい。

6曲目はテリークラークのマイナーブルース。
こう云うプレイを聴くとメセニーやジョンスコが、
如何に多大な影響を受けたかが良く分かる。

7曲目は、ドンちゃんが弾くピアノとのデュオ。
哀愁感溢れるバラード。
アンダーカレントの世界を思い出す。
ジムさんの絶対甘過ぎる事になら無い危険な美しさがたまらない!

そして、ジムホール作のオリジナル、
マイナーキーのラテンナンバーでラスト。

2013年12月10日
ジムホールは旅立った。
本当に本当に、オンリーワンのミュージシャンだった。
ジムホールさん…沢山の感動をありがとう。
心から御冥福を御祈り致します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

上記のアルバム"circles"と、
これも大名盤の"all across the city"
この二枚が2in1の超お得盤!



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COMMENT

こんばんわ

僕は1960年代前後のJim Hallが大好きで、あの当時でクラスターを多用したり、スウィープで弾ききってみたり、ホントいろんなアイデアを試していた点が特に好きですね。

それにしても、16歳でJim Hallを聴くとはカッコいいですね!
2013/12/12(木) 19:02:46 |URL|seco #- [EDIT]
secoさん、どうも。
その時代僕も大好きです。
昔はジムホール程枠にとらわれない人は珍しかったでしょうねぇ。
本当に最後迄柔軟な発想でギター弾いてましたよね。
訳も分からず聴いてた子供の頃に比べ、
多少は解って来た気がします。
2013/12/12(木) 19:15:45 |URL|ガーシャ #- [EDIT]
Jim Hall は残念でしたね。
ついこの前までバリバリやってたのに、あまりにも急でしたね。
彼に初めて会ったのは、"Chico Hamilton / Blue Sands"というアルバム
でしたが、そのモダンであか抜けた響きに出会った当時の状況は
今でもよくおぼえています。
こうして、当時の状況を思い出してみると、芋づる式にいろんなことが
思い出されてしまいますが、
このChico Hamiltonのグループで出会ったギタリストは
他にもカボール・サボ、ラリーコリュエルなどもおり、
タイムスリップして、何か、いろいろ思い出してしまいました。
大きな存在を失ってしまい、ちょっと寂しい...............
今日は、Hallの1枚を聴いてみます。
2013/12/12(木) 19:16:44 |URL|J works #- [EDIT]
J works さんチコハミルトンいいですね!
たしか当時のジムホールはレスポール使ってたはず。
当然リアルタイムで見た訳ではないですが。
昨日から僕も本当に色んな事思い出してます。
考えてみると、本当にジムホールには色んな思い出を貰いました。
感謝です。
2013/12/12(木) 20:29:26 |URL|ガーシャ #- [EDIT]
はじめまして、mazuと申します。おちゃらけで音楽紹介のブログを書いてます。

実はギターおたくでもありまして、このたびのジム・ホールの逝去の報に接し、深い悲しみの中、追悼記事を書かせていただきました。

そしてついジム関連のブログをチェックしていて、貴ブログを拝見させていただき、mazuが初めてジムを聴いた「サークルズ」について書かれておられて嬉しくなったのと同時に、あらためてジムの偉大さを偲びました。

つたない記事ですが、ぜひお立ち寄り&お立ち聴き(音源のせてます)下さいませ☆

http://ameblo.jp/musiclover2920042/entry-11727486710.html
2013/12/13(金) 21:36:43 |URL|mazu #- [EDIT]
mazuさん、コメントどうもありがとうございます!
ジムホール…とても残念です。
もっと聴きたかったですね。

ギターお好きなんですね!
ギタリスト参加作中心に他にもレビュー書いてます。
(ギター自体についても)
よかったら他の記事も読んで頂けたら嬉しいです。
今後ともよろしくお願いします。
2013/12/14(土) 07:54:41 |URL|ガーシャ #- [EDIT]
ジャズギターの大御所でしたね。合掌
2013/12/15(日) 00:37:38 |URL|ならば #- [EDIT]
ならばさん、どうも。
あれからジムホールばっかり聴いてますが、
やっぱりカッコいいです!
本当に残念です。
2013/12/15(日) 11:10:28 |URL|ガーシャ! #- [EDIT]

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