霧の中

05-19,2014

Wolfgang Muthpiel の新作です。(ECMデビュー作)

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Wolfgang Muthpiel / driftwood (2013年録音)

プロデュースは勿論、Manfred Eicher
 メンバーは本人のギターにベースLarry Grenadier
ドラムBrian Blade

このアルバムとにかくですね、
ジャケットのイメージ通りと云うか、ジャケット以上にと云うか、
モノトーン的なサウンドなんですよ。
青やグレーや黒一色。
でも単純じゃないんですよ。
一色の濃淡だけで色彩を表すみたいな感じでしょうか。
とにかくアルバム全編に渡って濃い霧に包まれてる様なサウンドです。

では、その辺を念頭に置いて早速いつもの様に聴いてみましょう!

1曲目。
静かな静かなフリーインプロビゼーション的な曲。
まぁ、一言で言えば霧の中ですよ。

2曲目。
淡々としながらもそこはかとない緊張感を醸し出すナンバー。
ムースピールはアコギ(ナイロン弦)使用。
ジャケ写を見ると、ヘッドレスのギター持ってるんですが、
これが多分ナイロン弦のエレアコじゃないかな?
指で弾いてるみたい。
カッコええソロです。

3曲目もアコギ。
ECM的美意識に溢れたナンバー。
でもまぁ、普通に聴いてたら気分は霧に包まれますよ。
ムースピールも気分は霧の中なんでしょう。
決して弾き過ぎない幻想的で美しく歌うソロを聴かせてくれる。
しかし、3人だけの演奏でこの音の膨らみは素晴らしいです!

4曲目。
ワンコードでグレナディアが淡々と弾き続けるリフに乗って、
ムースピールのクランチギターが怪しく蠢く。
徐々に熱を帯びるブライアン・ブレイドのドラミングも素晴らしい!

5曲目はタイトル曲でもあり、
唯一のメンバー共作。
しかし、コレもフリー的アプローチの曲です。
ムースピールはここもアコギ。
霧の中…

はい6曲目。
何なんすかね?
この不気味で得体の知れん緊張感。
これも所謂一般的なジャズでは無く、
凡人には理解不能な芸術映画のサントラみたいな曲?です。
まぁ、ムードは霧の中ですよ。

7曲目。
幻想的で美しくナンバー。
しかし、基本霧の中。
で、ここもアコギです。
選び抜いた最小の音数で勝負するムースピールちゃんなのであったぁ。
(今日のワンコ風に)

そしてラスト。
マイケル・ブレッカーに捧げてるみたいです。
これはルーパーを使ってるんでしょうか?
ギターソロバックにもう1本ギターが入ってます。
ソロはクランチサウンドで。
こうやって聴くとやっぱりこ奴の弾くギターカッコええんですよ!

以上!
サクサクっと終わりましたが、まぁー悪く無いんですよ。
ECM的な美に溢れてて。
曲もね、とにかく自由度が高くて3人の高度なインタープレイがじっくり聴けます。
ってか、殆ど自由だったんじゃなんじゃないかね?
派手さは無いけど物凄い集中力の演奏してます。
でも、わし的にはもっとムースピールのギターをガツンと聴きたかったんですよ!
ガツンとまで行かなくてももうちょっと位は欲しいですよ。
だから結構な消化不良感が残りました。
収録時間も短い!(43分)
でも、最後にもう一度言いますが、決して悪くは無いのです。
こう云うアルバムこそ聴き込むべきなんでしょうね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

これです。



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COMMENT

こんばんは。ご無沙汰しています。

このアルバム,若干地味な感じはしますが,それでもECMカラーが濃厚って気がしますが,MuthspielにはEicherぐらいのプロデューサーが必要って気もしました。彼のこれまでのアルバムって今イチ個性に欠ける部分がありましたので。

43分ってLPサイズの収録時間は,いろいろご意見もあるようですが,集中して聞ける時間ってそんなに長くないですよね。私はこれぐらいでいいかなぁなんて感じます。

ということで,TBさせて頂きます。
2014/05/31(土) 19:42:44 |URL|中年音楽狂 #uMKEDMHo [EDIT]
中年音楽狂さんどうも!
結構癖になるアルバムですよね。
仰る通り、ムースピールには強力なプロデューサーが必要だったかもしれませんね。
次回作も期待です。
2014/06/01(日) 13:51:27 |URL|ガーシャ! #- [EDIT]

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