新作レビューからのカータンの想い出

09-28,2016

ジョンスコ新譜!
わしは当然ボーナストラック目当てで日本盤購入。

2016092816595045a.jpg

John Scofield / Country For Old Men (2016年録音)

John Scofield (g)
Larry Goldings (p,org)
Steve Swallow (b)
Bill Stewart (ds)

帯にザックリこう書いてある。
「自らのルーツであるカントリーやフォークを
ジャズと云うフィルターを通して制作した初の試みとなるアルバム」

「カントリーか…微妙だな…」当初そう思いました。
「そんな試み要らんのにな、普通にジャズでええのに」とも思いました。
しかし同じ気持ちでおられた方々ご安心下さい。
如何にもジョンスコな"いなたい"ジャズから一発モード系、
メインストリーム系、セカンドライン風と見事にジョンスコ流ジャズになっとります!
まぁしかしよく考えたら半分以上の曲知らんし、
ジョンスコって昔っからこんな感じのジャズ演ってたし、
最初っからなんの心配も要らんかったんかもしれん。
でもテーマがテーマだけあって
ジョンスコの鬼気迫るプレイを大官能と云う感じのアルバムではないです。
もっとマッタリ、のんびりとしたジョンスコを味わうアルバム。
良いですよ!

曲はボートラ入れて全部で13曲。
先にも書いた通りカバー集といっても元知らん曲多し。
よって知ってた曲のみ少しレビュー。
まず2曲目の"I'm so lonesome I could cry"
これはこの前ブログにアップした(この記事)
渋谷さん&市野さんのアルバムの特典CDRで演ってた曲。
それまで知らんかった曲。
あっちは超スローテンポだったがこっちは一発物の高速4ビートになっとります。
同じ曲には全く聴こえない。
例外的にこの曲はジョンスコ弾きまくっとります。

3曲目ジェイムス・テイラーの"Bartender's Blues"
これはほぼ原曲のムードのままの演奏。
しかしジョンスコの奏でる粘っこくレイドバックしたテーマメロプレイは
爽やかなJTのボーカルとは全く違う。

7曲目"Jolene"
これはもうわしの小学校の時のアイドル オリビア・ニュートンジョンで知ってる。
あのプールから顔出したジャケットのLP持ってた。
ここでのジョンスコは何と3拍子のジャズワルツに調理。
まさにコルトレーンの黄金カルテットみたいで超カッコいい!
まさかこの曲がこんな風になるとは驚きだ。

8の"faded love"はどっかで聴いた事あるな。
ここではストレートアヘッドなどジャズで演奏。
「どっかで聴いた事ある」程度なんで違和感全く無し。

10曲目が問題の"Red River Valley"
日本語タイトルは「赤い河の谷間」
これはわし世代の日本人ならば全員知ってる筈だ。
何と言っても小学校の音楽の教科書に載ってたのだから。
しかもわしにとっては初めてギターで弾いた思い出深い曲でもある。
少し長くなりますが聞いてください。(読んで下さいか)
あれは今からうウン10年前…
中2のわしはその後どヤンキーになる友人EG(g)、ゴッチ(ds)、MZO(b)
の四人で広島は比治山にあった中国楽器店の音楽教室に通い始めた。
当然全員素人だ。
先生は2人。
ギター、ベースのジムホール風に禿げた先生(推定年齢60歳)に
もう一人はドラム専任のちょい強面の方(推定年齢57歳)
当時は二人共もっと老人に見えたが実際は案外そんなもんだろう。
ギター&ベースとドラムは別々の部屋でレッスン。
わしら弦楽器組はとにかく最初はチューニング。
当時チューナーなど無かったからな。
いや、有ったかもしれんがそんな高価なモンはプロのみが使っていた。
よってギターを持った人間が初めて習うのはチューニング。
しかしこれが難しかった。
だからレッスン後先生にチューニングして貰い絶対ペグ動かさない様に帰宅。
どうにかそれをキープしたまま翌週迄そのまま練習してた。
絶対キープ出来てる筈ないのに、バカか…わしは…

で、その後音階練習したりして最初に習った曲がこの「赤い河の谷間」と云う訳だ。
単音メロディーに基本的なコード。
それまでの単調な基礎レッスンから一気に音楽的なレッスンに変わった。
そして1週か2週して全員が弾ける様になるとドラムのゴッチを加えて4人で演奏した。
最初にわしが単音メロディー、EGがコード、2番はその逆。
ベースはルートのみ。
ドラムはハイハットにスネアのみ。ベードラ無し。
みんな超基本。
でも、それなのに感動したのだ。
本当はこんなアホみたいにご陽気な曲やりたくもないし、
出来ればディープパープルとか弾きたいのに心底感動したのだ。
今でもその時の気持ち覚えている。
あの感動があったから今でも音楽続けてるのかな。カッコよく言うと。

そしてそれから更に数週間または数ヶ月。
カータンと云う仲の良い友達が新たにバンドに加わる事になった。
しかし担当楽器が決まらない。(カータンも楽器初心者)
よってとりあえずボーカルと云う事で一緒にレッスンに通い始めた。
しかしボーカルが入ったとはいえわしらのレパートリーはこの「赤い河の谷間」しかないのだ。
だから歌うのはそれ。
小学校で習ってた歌。
それのみ。
しかもわしらはボーカルによってkeyを変える様な高度な事は出来ない、
当初わしらが習ったkeyにカータンが合わせるしかない。
そんな状態の上カータンは元々声が低い…
結果 物凄い低音で歌ってました。
「娘ぇ〜達はぁ〜微笑みぃ〜」とかそりゃーもぉー、
お前はフランク永井かってくらいの低音で。
だからその後当然カータンは「低音の魅力」と云うアダ名で呼ばれ始めました。
これ又今でもカータンの歌声を初めて聴いた時の笑撃は覚えている。
話戻ってここでのジョンスコ。
ギターの「ジャンガ、ジャンガ、ジャンガ、ジャンガ」(アンガールズではない)
に乗ってオルガンがテーマを弾く。
先ずここで殆どの人が笑うでしょう。
完全にウケ狙い。
しかしアドリブパートからは完全なるジャズ。
いやぁ〜凄いアレンジ!

12曲目の"I'm an old cowhand"
これはもうロリンズで聴いてるが何とここでのジョンスコはウクレレの独奏。
意表尽き過ぎ。

そして最後はボートラの"Tennessee waltz"
日本では江利チエミが歌ってたんですよね。
超有名曲。
これもわりとオーソドックスに演奏。
後髪引かれる様なジョンスコのプレイがこの素朴なメロディーにぴったりなのだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日本盤これです。



いつも読んで下さってありがとうございます。
またのお越しをお待ちしてます。

COMMENT

それにしても当時、あの田舎でよくメンバーを集めてたよのぉ〜。チューニング「チューニングフォーク」を使ってた時代じゃの。いまなんて、クリップ式のチューナーもあるから、ほんと便利になったわい。

このレッスンは学校が終わってから通ってたの?それとも週末?当時は電車代も惜しい時代だっただろうけど、いい思い出じゃの〜
2016/09/29(木) 03:17:29 |URL|ラバオ #- [EDIT]
おお〜ラバオよい〜。
メンバーは無理やり集めたの。
レコード聴かせまくってのぉ。
で、その後お前も知ってる様にどんどん楽器やる奴増えていったの。
レッスンは日曜日の夕方だった。
みんなでワイワイ言いながら通ったよ。
楽しかったのぉ。
2016/09/29(木) 08:17:47 |URL|ガーシャ! #- [EDIT]

COMMENT FORM

  • URL:
  • comment:
  • password:
  • secret:
  • 管理者にだけ表示を許可する

TRACK BACK