モコってますか?

01-13,2017

先日のセッションで音だけアダム(ロジャース)になりきったんで
今日は久しぶりにこれを聴いてみる。

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Adam Rogers / Art Of The Invisible (2001年録音)

Adam Rogers (g)
Edward Simon (p)
Scott Colley (b)
Clarence Penn (ds)

しかしどうしてもギターでジャズ演るとなるとちょこっとでもモコモコにしたくなる。
身体がモコモコを求めちゃう。
それが人情ってもんじゃがやり過ぎはマズい。
余りモコモコし過ぎるとバンドサウンドの中で自分の音が埋もれてしまうのだ。
その辺気を付けたい。

ここでのアダムちゃんも相変わらずのモコモコ音。
ひと頃のメセニーもええ加減モコモコだったが、
セミアコメインのアダムちゃんのモコモコはそれとはちと違う。
(メセニーはフルアコなんでもっと箱感がある)
案外特徴的なのだ。
だから他にこんな音出してる奴居たら直ぐさま「おっアダムみたい」となる。

で、このアルバムの初っ端。
そのモコモコサウンドで疾走する唯一のスタンダードナンバー
"Long Ago And Far Away"がヤバイ。
もうこれだけでコンテンポラリー系ギター好きは参る。
「ははぁ〜〜」とか言いながらその場でひれ伏しちゃう。
中には両手合わせて念仏唱えながら失神する人迄居る。(嘘です)
高速4ビートに乗っての一糸乱れぬ音の羅列。
息継ぎ無しでがぶり寄って来るハイパーフレージングの数々。
澄ました顔で襲って来るバカテク男。
あぁ…物凄い快感…
勿論その他オリジナルナンバーもグングン&ガンガン。
おまけにバンバン。
ついでにギンギン。
照れてジンジン。

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これですよ。



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ノルウェーの人

01-10,2017

ニューヨークで活躍するノルウェー人ギタリストBjorn Solliの新譜。
と言っても2013年録音なんで録音自体は前作よりも前か?
しかし北欧系は名前が読みにくいね。
ビョルン・ソリ?でええのかね?

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Bjorn Vidar Solli / Reviviscence (2013年録音)

Bjorn Vidar Solli (g)
Phil Donkin (b)
Adam Pache (ds)1.2.4.7&8
Jon Wikan (ds)2.5.6&9
Tim Collins (vib)2.5.6&9

実は巷で結構評判の良かった前作は何故か今だにスルーしたまま聴いてないじゃが、
今作はスタンダード中心の演奏と云う事で自分の演奏にも大いに参考に成ると思い即購入。
豪華メンバーだった前作に比べメンツは地味。
しかし実に良い演奏聴かせてくれます。

ジャズメンオリジナル3曲(モンク2、ボビー・ティモンズ1)と
スタンダードナンバー6曲で全9曲。
全てウォーキングベースの4ビート。
一言で王道ジャズギターと言ってしまえばそれまでなんじゃが
そこに注入されるプラスα(ここ大事)
そこはかとなく漂うモダンさ(ここ大事)
これが有る。
"Jazz Guitar Book"云う所のまさにビハインド・ザ・バップ、
ピーター(バーンスタイン)ジェシ(ヴァンルーラー)ジュリアン(レイジ)等と並ぶ
新世代王道ジャズギタリストと言っても過言ではないであろう!
(ここでビシッと目ヂカラ込めてあなたに向けて言い放つ)

ま、そんな訳でこのソリちゃんもテクニック的には申し分ない。
コードプレイもモダン。
速いパッセージも盛り込みながらのフレージングも素晴らしい。
スカッとくる疾走感あるプレイ。
でもサクッと聴くとあくまでもやり過ぎない極々普通っぽいアレンジにプレイ。
そう"っぽい"が付く。
"っぽい"と云うだけで実は違う。
それなのに、あぁ〜それなのにぃ〜新しいって感じぃ〜(何度でも言う)

しかし今となってはこの手のタイプの方が巷に溢れるコンテンポラリー系よりも逆に貴重なんだな。
スタンダードナンバーを新感覚で弾いたアルバム作ってくれる人。
モレノちゃんなんてここんとこスタンダード一切演ってくれないし。
ジェシは一昨年やっとアルバムリリースしたとは云えここ数年寡作だったし。
ヨタムちゃんはコンテンポラリーな人になっちゃったし。
こんなアルバム案外少ないのだ。
よってこの男にはその分この分野で頑張って頂きたい。
(でも前作はやっぱ買お)
4曲で入るヴィブラフォンも良いアクセントになってるんじゃなかろうか。
わしとしてはトリオのみでも全く問題無かったが
これでギターファン以外にもしっかりアピール出来る。
良しとしましょう!

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これです。



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正月早々の感動

01-04,2017

新年最初のアルバムはユーミンだったがジャズは何聴いたか。
正月一発目はやっぱりギター物。しかもトリオ。
と云う訳でこれだった。

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Jesse Van Ruller / Live At Murphy's Low (2004年録音)

Jesse Van Ruller (g)
Frans Van Hoeven (b)
Martijin Vink (ds)
Joe Machtel (b) 5.6
Joost Van Schaik (ds) 5.6

以前アルベルト・ヴィラちゃんのトリオアルバムでも似た様な事書いたが、(この記事)
これもそう。
個人的には2000年以降にリリースされたギタートリオ物ではトップクラスのアルバムじゃないかと思っている。
完璧なリズムと完璧なピッキング、完璧なフィンガリングから繰り出される完璧なフレージング。
このスピード感、ドライブ感、スイング感が堪んない。
何から何までパーフェクト、完璧。
要するにパーペキ!(勿論ここで東大通ポーズを決める)
更には抜群の安定感でジェシをしっかりと支えるベース&ドラムも良いし
通好みの選曲も良い。
かつ臨場感溢れる録音も良い。
ホント何処をどう聴いても非の打ち所がないアルバムなのだ。
何度聴いても心底感動する。
今後何十年経ってもジャズギターの歴史に残るだろう。
そしてそんな名盤を手に取ったわしらは
何とこれが日本のレーベルの作品と云う事で更に感動するのだ。
だからこれ聴くときは何となく誇らしい気持ちまでもが浮かんでくるのだ。

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これです。



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本年最後のお初

12-29,2016

初聴きの人。

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Ricardo Grilli / 1954 (2016)

Ricardo Grilli (g)
Aaron Parks (p)
Joe Martin (b)
Eric Harland (ds)

ブラジル人ギタリスト、リカルド・グリーリのコレはおそらくセカンド作。
まんまカートのバックみたいなメンツも凄いが、
ボートラ入り国内盤までもが発売される注目ギタリストらしい。
じゃが、わしは財布と相談しあっさりと安い外盤購入。
日本盤発売関係者の方々すまぬ。

オール本人作で全9曲。
想像通り変拍子も有りの非4ビート系現代ジャズ。
(ウォーキングベースの4ビートは1曲のみ)
誰しもがオープニングナンバーからまぁ〜「こいつもまたぶち上手いのぉー!」となる筈。
速いパッセージを織り込みつつのコンテンポラリーなフレージング、
熱く燃える様なプレイは控え目に
体温低めでヒタヒタと攻めてくる感じは如何にも今時のギタリスト。
じゃがよく聴くとわりかし素直な音使いも多い気がするんだな。
(コピーした訳じゃ無いが特に手癖的速いフレーズ)
カートの様な独特な癖…初めて聴いた時の様な衝撃は無い。
(まぁーあんな衝撃は滅多にない事なんじゃが)
案外これまでのキャリアの中で歌モノバックとか普通のフュージョンとか通ってそうだ。
まだ若いのだろうしこれからもっと変化して行くタイプと見た。

動画とか観ると使用ギターはかつてのカートのメインと同じディ・アンジェリコのNYSS3B。
そしてこれもまた今では普通で
モレノちゃんやラーゲ(ついでにわしも)も使ってるStrymon のel Capistanや
数曲では上品に歪み(rat)も使ってる。
今時のギタリストのアルバムに有りがちな「誰のソロも無い」と云う曲も2曲有るが、
それ以外はしっかり各人のアドリブは堪能出来る。
(てか逆に2曲もそんなもんが有るんかい!と云う気もするが)
バックメンバーでは初っ端から大暴れするエリック・ハートランドがいいな。
アーロンちゃんもさり気なくいい仕事してる。
最後にわし的ベスト、ちと多いが1、6、9の3曲。
カッコええぞ!



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コレです。(右はボートラ2曲入り国内盤)



El Capistan



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変貌するヨタムちゃん

12-26,2016

ヨタム・シルバースタインの新譜を買ってみた。

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Yotam Silberstein / The Village (2015年録音)

Yotam Silberstein (g)
Aaron Goldberg (p)
Reuben Rogers (b)
Greg Hutchinsom (ds)

ヨタムちゃんのアルバム購入は2010年作の"Resonance"以来だ。
最近の動画などで随分雰囲気が変わったなと思ってはいたが予想以上に変わってて驚いた。

収録曲は自身オリジナルが8曲、その他3曲の全11曲。
以前のイメージではL-5持って王道4ビート中心に演ってるって感じだったが、
今作はオリジナル中心。
曲調も合わせコンテンポラリーなギタリストへ変身したって感じなのだ。
(と言いつつも昔から王道とは言っても新しい感覚も持ってた人だが…)
よってギターもコリングスのシンボディタイプ(フルアコかセミアコかは定かでない)にチェンジ。
同じクリーントーンでもアンプ直のL-5サウンドからかなりエフェクティブな音になった。
しかしコレが中々に良い音出しててわしとしては何気に萌える。
(ジャズギターブックによればLine6のM9中心としたボードを構築)
そして前出のアルバムでも若干感じたがブラジル音楽の影響。
今作ではそれが如実に現れてる。
その辺が同郷のギラッドやその他コンテンポラリー系ギタリストとの違いかな?
所謂ダークさは薄い。
何処か明るい。
そんな訳で案外いないタイプのギタリストに変貌しつつあるんじゃなかろうか。
これは良い事だ。
ダーク系は多いからな。下手すると埋もれてしまう。
そしてテクニカルだがメロディック。
ここがこやつ最大の優れた面じゃないかな。
最後に豪華メンバーについて。
これがまた流石に素晴らしい演奏で感嘆する。
特にグレッグ・ハッチンソンのドラム。
いやぁ〜カッコいい!


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コレです。オススメ。



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